中学校教員を辞めてみた話

教員を辞めて民間企業に転職した人が自分の考えを気ままに書いています。

僕の話 ※ただただぐちぐち愚痴ります

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今回は僕の話を少し・・・。

僕は新採からある運動部の顧問をさせてもらいました。

競技経験は全くありませんが、僕自身、学生時代もスポーツをしており、何でもやります精神で教員の世界に飛び込んだので、運動部をみることも、未経験の競技をみることも、覚悟していたつもりでした。

 

初めてみると、まぁわからないことだらけ。

本を買いまくって、読みまくって

社会人のサークルの練習に参加してみたり

高校の練習に見学に行ったり

試行錯誤してました。

 

審判服を買いなさい

主要大会で審判をする際には、正式な審判服を用意するよう指示がありました。

上下合わせて15000円以上。自腹購入。

借りる相手がいればいいのですが、そんな人脈もなく、

ケチな僕はネットを物色

結局、メ◯カリで3000円のものを、見つけて買い、試合に行きました。

季節は2月。

大会前日に届いた審判服を見て、びっくりしました……

なんと

半袖だったのです!!!!ただのうっかり笑

 

結局、2月の寒い体育館で、半袖で審判をすることに

会う人会う人に「えらい元気やなぁ」といじられる始末

いや、まぁミスったのは僕ですが、審判って外部委託できんものなんですかね。

正式な服装にこだわるべきものなんですかね。

 

 

保護者からの要望

2年目にはさらに状況が大きく変化。

熱心な保護者のいる学年が入ってきたのです。

すると保護者からの要望が強まりました。

 

例えば・・・

 

土日は2日とも練習してくれ!

 

丸一日練習をみてくれ!

 

保護者をコーチとして入れてくれ!

 

ユニフォームを新しくデザインしてくれ!

 

うちの子の背番号が何で◯番なのか!

 

土日でもおかまいなしに携帯が鳴ります。

そして、まあまあの勢いで、時には相当にヒートアップした状態で電話をかけてくるのです。

いや、携帯番号を教えてるのは緊急連絡のためなんですけど

 

懇親会という名目で、保護者に囲まれたこともあります。

「先生はうちの子らのチームをどうするおつもりですか!」

いや、どうするもこうするも、まあまあ頑張ってみてるんですけど

 

その頃の僕の丸一日の休みは月に2日あれば多い方で

自分の時間をけずって練習に付き合ってるし

子どもらがあかんことしたら指導もしてるし、時間かけて話も聞いてるし

練習試合にも月に3回以上は連れて行き、

ユニフォームを発注したり、夏休みには宿題も見たり

平日もできるだけ早く部活の場所に行き、自分の仕事は後回しにして、一生懸命みてたんですけど

部活だけが・・・教員の仕事では無いんですけど・・・

 

 

コーチに保護者が入ること

 

当時の僕にとっては、恐怖でした。

何も知らない僕は、保護者がコーチに入ってきちんと部を運営できるのか

 

実際、他の先生に相談すると、

他校では保護者が部活に入ってきた結果、めちゃくちゃなことをする生徒も競技力が高ければ試合に出したり、保護者が勝手に練習試合を組んで引率しなければならなくなったりと、部活がボロボロになるケースも少なく無いとの話。

 

当時のチームはモチベーションも、技術力もまちまちで、ガンガンやればとてもじゃないけど全員ついてくることは不可能であることは明らかでした。

 

 

考えた結果、コーチの件は断り、「僕がみますから!」とはっきりと伝えました。

 

無理やり頑張った日々

 

保護者や他校の顧問にケツを叩かれながら、好きにいわせてたらあかん!と一層勉強するようになりました。

しかし同時に「何のためにやってるのか」という疑問が強くなったきっかけでもあります。

 

平日19時まで練習。

そのあと帰って家庭訪問とか、授業準備(教員としては一般的な状況ですが)。これは完全にサービス残業

 

自分の時間はほとんど無くなりました。

 

 

 

矢印を自分に向けてみると・・・

今思えば、もっと上手いことできたかもしれません。

保護者コーチも、コミュニケーションをしっかりとって役割分担や事前にその権限みたいなもんをしっかり話あってれば、生徒にとっても、自分にとっても、良かったかもしれない。

素直に助けてもらえば良かったかもしれない。

練習時間ももっとうまくコントロールできたかもしれない・・・。

でもその時は、そんなに前向きに考えることはできませんでした。

 

前にも書いた通り、部活動については効果ややりがいもあると思います。しかし一方で、負担も大きい。

今後、この制度をどうしていくのか。大きな課題であると感じます。